「つまり。ここの店員さんは、カイさんの仲間って思っていいですか」
「カイくんって呼んでいーよ」
「いえ。……年上なので……さん付けで」
「“ご主人様”と“カイくん”なら。どっちが呼びやすい?」
「ええっ?」
「ご主人様。かな」
「…………カイくん」
「なんだい。そよちゃん」
どうして二択から選ばせるんですか。
三つめの選択肢がないのズルいです。
「どんな人なんですか。ここの店長さん、というか。マスターっていうか」
子ども食堂を営んでいるくらいだ。
子供好きで、優しくて、面倒見のよさそうな人を想像してみる。
幼稚園の先生みたいな。
給食センターで働くひとみたいな。
「キレちゃうかも」
へ?
「僕が子飼いを始めたってこと、他のメンバーたちに知れ渡るのも時間の問題だろうし。既にママの耳には入ってるかもしれないけど。そのうえ、ここに勝手に連れてきたってことまでバレたら。怒るんじゃないかなあ」


