正直に、教えてください。 「わたしが思い出せないことって。なんですか」 聞くのが……怖い。 だけど、知らないのは、もっと怖い。 「たしかに。キミに僕らの手伝いをさせたら――思い出すと思っている」 「思い出す……って。なにをですか」 「僕でなくて。あの男がそう考えているのさ」 ――――あの男 「そんなに知りたいなら。僕の知ってること、教えてあげようか」 「……はい」 「そうだね。それじゃあ。まずは、キミの事件のことから」 わたしの、事件……? 「キミは9つの頃に誘拐されている」