「金曜日の恋人は――」
「もう、いいです」
手遅れだ。
間に合わない。
この人は、救ってあげられない。
救われるべき人間じゃない。
「嫉妬してるとこも、かわいーよ。怒らないで。いまは君しか見てないから」
「……さい」
「なに? そよちゃん」
「出ていって、ください」
「そんなこと言わずに。愛し合お?」
この男は重罪を犯したんだ。
けっして、してはならないことをしている。
だから目をつけられた。
「僕はね。この家に人がいないことも。近所のひとが、まだ帰ってこないことも。知ってるんだよ」
怪物狩りたちに。
「誰にも言えない秘密。作っちゃおう」


