こうしたくなった? え!?
自然に頭を撫でたくなった……?
なんで?
ふざけているときのカイくんなら、ともかく。
小西さんが?
「肩とか張ってるとき。実は、その部分よりも周りの動きをよくしてあげた方がよかったりするんだけど」
「!」
「――耳には。毛細血管が通っていてね。とても細くて冷えやすい」
「っ」
小西さんが、わたしの耳たぶをつかむ。
「耳や耳まわりには多くのツボがある。刺激してやると、シャキッと頭が冴えたり。頭痛や肩凝りまで改善されることも。もちろん個人差はあるけど」
「あ、の」
「ん?」
「くすぐったい……です」
なんだろう。
「も、もう。大丈夫です」
この……違和感は。


