「それじゃ。この調子で頑張ってね」 「ま、待ってください!」 カウンター席から立ち上がろうとするカイくんの、袖をつかむ。 「なにー? やっぱり小西くんみたいな男じゃ物足りないから。僕に相手して欲しいって?」 いや、そんな話は少しもする気ないです。 「……"頑張って"って」 ――――なにを? 「勉強のこと。……ですよね?」 「んー?」 「……もしかして」 まさか。 そんな。 「小西さん……の、こと。ターゲットにしてるんじゃ」 ちがいますよね?