ひょっとしたら男は、
わたしのことだけでなく
りおなたちのことも
【視て】いたのかもしれない。
…………ずっと前から。
「僕らは。第三者が彼女たちを追い込む様を、笑って見ていればいいんだよ」
「第三者……ですか?」
「そうさ。歪んだ正義感のつよーい、厄介なヤツらでも。こんなときに、おおいに役立つ。利用できるものは利用するのが僕のやり方だからね。なるべくラクして最大の効果を得るのって最高じゃん」
重い罰を受けさせたかった。
地獄に落ちろ、とさえ願ってしまった。
だけど。
こんなの。
こんなのって――
「……っ」
「泣かないで。そよちゃん」


