「だ、大丈夫なんですか……?」
「僕らが心配するようなことじゃないよ。鳥かごの中にいたお姫様が、王子様に夢中になっている。童話みたいだなあ。キミはあの子の幸せそうな顔。見たかったんじゃないの?」
そう……だよね。
つぐみちゃん本人が変わろうとしていることは、すごくいいこと。
「相手がショウとかアンナになるよりは。ずっと安心できる気がするけどねえ」
初恋相手がママ……かあ。
そっか。
ここは、見守ってみるか。
「……あの。"狩り"は」
声をひそめて、カイくんに問いかける。
つぐみちゃんに会話内容を知られないよう口元も手で隠した。
「じきにわかるさ」
「え?」
「あの子は、もう自由だ」


