つぐみちゃんは、となり街まで電車で行っていた。
迷うこともなく。
人とぶつかりそうになったりすることもなければ、転んでもいなかった。
「……いえ」
「確信したよ。MSBP――“代理ミュンヒハウゼン症候群”だって」
「みゅんみん……え?」
なんですか。
その、なにやら難しいショウコウグン……というのは。
「自分の体を傷つけ。病気をつくって病院を渡り歩く“ミュンヒハウゼン症候群”の一種なんだけど。対象が子供になったものが、こっち。 病気の子どもをけなげに看病する母親を演じることで同情と注目を集めたがる」


