【完結】モンスター撲滅委員会


…………!?


「ち、ちが……」

「ちがわないよねえ」


ヤキモチ……とかでは。

ない。

きっと。


「心配しなくても、アンナはなんにもないよ。知ってるでしょ。僕が他人にキョーミないって」


その言葉、どこまで本気なんですか。


正直しっくりきません。


「まあ。そのうち膨らむよ」


えっ?


「キミはまだ、可能性なくはない」


胸の話、もういいです。


「恋すると女の子は大人っぽくなるって言うしね」


それが本当なのだとしたら

初恋すらまだなわたしは

成長できないってことになっちゃうんですが。


「なぜコンプレックスが生まれるか」


…………?


「それは。人が、社会的な生き物だから」

「……よくわかりません」

「そよちゃんが、たった一人で生きていたら。どこのコミュニティにも属さず。なんの情報にも惑わされなければ、悩み自体持つことはない」


たしかに

自分一人だと、誰かと比べる必要ないし。


比較対象がなければ

悩めないかもしれないけれど。


「他人なんて。気にしなければいい」