「どうりで。……歪だと」
「ひ、ひどい」
「仕上げが雑なせいで台無しだ」
「~~っ」
「まあまあ」
胸元の大きくあいた大胆なドレスを着ているアンナさんが、ショウくんの肩をポンと叩く。
本当にここ路地裏のカフェなのかな、という気がしてくる美しさだ。
もう全体的に。
わたしだけTHE庶民……。
「楽しみましょう? ね?」
アンナさんから衣装をもらい髪のセットまでされた、本日の主役。
少々照れ気味に……
いや、かなり嫌そうに登場すると誕生日席へとアンナさんに案内された。
「ショウ囲んで写真とろー。はい。ママカメラ」
「いや俺抜きかよ」
「ははっ。冗談だよ。セルフタイマー使ってみんな映ろうねえ」


