タクミくんの母親は、殺されかけた。
死ぬほど辛い罰を受けた。
ある凶悪な男は、無惨にも焼け死んだ。
過去の己の罪を一度に受けるような形で。
もしもタクミくんの選択が
プランAだったら
こうは、なっていなかった……?
「共学がよかったあ。女の子いないの寂しいよー……って。思ってる?」
「まったく」
「またまたー。そろそろ気になるお年頃でしょ?」
「オレが女子に幻想抱くとでも?」
いいや
きっとこれが予定調和。
こうなる未来しか、カイくんの中にはなかったんじゃないかな。
それでも
ショウくんにまで罪を背負わせるようなやり方をしたこと。
……少年を悪へと導いてしまったこと。
それが、正解だったのか
本当に彼が救われたのか
わたしには、わからない。


