――――狂気
「あの女の息子は。死んだ」
この男は
カンタンには断ち切れない親子の絆をも
「僕のせいにしていい。キミは最後まで、お母さんのこと裏切らなかった」
ハサミで糸を切ってしまうくらい
いとも簡単に切断してしまった。
「悪魔に魂を奪われただけさ」
「あなたみたいな、ひと。現実に。いるなんて」
タクミくんの声が、震えている。
「出会えるの待ってたの? 運命かな」
これが、プランB。
カイくんはタクミくんの望みを叶えた。
タクミくんをこの世から消してしまった。
痛みも与えず。
苦しませず。
一瞬で、少年を無にしてしまったんだ。


