「仮に、ナイフだとして。そんなに強く握ったらキミの指の神経が死んでるんじゃないの」 手に取ったそれを、まじまじと確認する。 「保険証。……ですか」 「うん」 タクミくんの? いや、ちがう。 そこに書かれている名前は タクミくんじゃ……ない。 生年月日と性別から タクミくんと同年代の男の子のもののようだけど。 【乙羽 翔】 ――――誰? 「それはね。ボクから少年への贈り物」 おくり……もの? 「誕生日プレゼントさ」 ――――誕生日 「ハッピーバースデー、ショウ。お誕生日おめでとう」