たとえ本人が死にたがっていても
殺すなんて、あんまりです。
そんなことしたら
わたし……
カイくんのこと、きっと許せないです。
「カイくんが、めちゃくちゃな人だってことは知ってます。相手をいたぶって喜ぶことも。やりすぎちゃうことも。悪魔みたいなことも……いや、死神だって知ってます!」
「へえ。そよちゃん、ボクのことそんな風に見てたんだ?」
美しく笑顔で、見下ろされる。
…………怒ってますか。
「ハッ……いや。あの」
でも、わたしだって今……怒ってます。
「そうさ。ボクは他人を痛めつけることが快感でねえ。そういうわけで。今からそよちゃんのおしり、ぺんぺんしちゃおうかなー」
「え……いや……」
「あとで氷嚢で冷やしてあげるから。腫れあがったおしり」
「意味がわかりませ……あれ……?」
自分が手に握ったものを、まじまじと眺める。
「ナイフじゃ。……ない」


