なに、それ。
待ってくださいよ。
死にたいからって
殺してあげることが
カイくんなりの……悪?
「そんなに死に急がなくたって。質問は受け付けるよ」
そんなのって。
「ラクに死ねますか」
「そうだね」
「痛くないってこと」
「痛くないよ」
「一瞬で終わらせられるなら」
「ああ。一瞬で殺してあげる」
待って。
わたし……そんな未来、望んでない。
「お兄さんって、サイコパスでしょ」
「よく知ってるねえ。そんな言葉。君は語彙力もあれば、判断力も、見る目だってあるけど。小学生だとは思えないその知恵は、どうやってつけたの?」
「特には」
「またまたー。そんなことないでしょ。やっぱり脳の構造がちがうの? そこの、わんことは」
今そんな風にイジられても
わたしに反応する余裕、ないですよ。
カイくんはタクミくんを殺そうとしている。


