「え・・・・」
健兄と一緒・・・一緒のベッドで寝る・・・・。
そのフレーズが成瀬の頭の中を何度も行き交い、その下で眠る自分がどんなに生き地獄かと思うと・・・
「いっ・・いえっ!!!ぜひ!!このベッドをお使いくださいませ!!!」
「悪いな!成瀬さん」
「いっいえ……」
「クックックッ…」とそのやりとりに密かに笑う健なのであった。
「ふぁぁあ~~~。お腹いっぱい。眠い。」
成瀬が持ってきてくれた食事を頬張った後、まだ8時なのに眠気に襲われる。
「お前薬飲んでから寝ろよ。」
ちょうど風呂から出てきた健がそう言うも、もう意識は朦朧としていた。
「やだ薬苦げぇ…」
首を振り断固拒否して成瀬のベッドに入り眠ろうとする。
「仕方ねぇか。」
「ん?」
「飲ましてやるから口開けな。」
「え?」
健はペットボトルの水と薬を口に含み、未茉の顎に手をかけ口移しで飲ませてくる。
「んんん!?」
驚きのあまり眠気も吹っ飛び思わずゴクンと飲み込んでしまった。
「あと二個か。」
薬を二錠だして、もう一度水を口に含もうとするので、
「健兄いいよ!!自分で飲むし!!」
薬を取り返そうとしたその手を掴まれて、
「健兄って呼ぶなったろ?」
「んっ…」
押し倒されて何度も何度も無理やりキスされた。
「やめろって…!」
「抵抗すればする程、燃えるタチだから。」
「変態か……ん…っ」
今までどっかにしまってあった気持ちが急に堰を切ったように溢れだしたのが分かった。
通じ伝わるその思いを拒むことはできない、多分唯一の人。
好きだ。って何度も何度も囁かれ、キスで受け止めながら、いつの間にか眠りについていた。



