TIPOFF!! #LOVE WINTER





「っーか、話戻るけどよ。」
「ああ」
「健兄は兄貴だけど、男として見てたよ!!だから結婚しろって書いてあったじゃねーか。」

「あれは俺がお前の周りにいる男の中で一番の兄貴だったからだろ。」
「それもあるけど、匠兄や嵐とはやっぱちげーよ。健兄は。ずっと違うって思ってた。」

「…」

「多分、翔真に告白される前に健兄に告白されてたら普通に付き合ってたぜ。ただアイツが一番始めに告ってきたから、一番最初に意識したんだよ。」

「…確かに、アイツ早かったもんな。」
「嵐の野郎も生まれた時から好きだったんなら生まれた時に言えよって感じだし。」
「・・それは無理だろ。なんだコクられたか?」
「ああ昨日な。」

「昨日・・・」

それは随分またタイムリーな話だな。と苦笑いを浮かべた。


「たとえ生まれた時から、嵐に好きだって言われても、匠兄と嵐はあたしん中で兄妹ってすぐに答え出てた。」

「俺は違げぇーの?」
「違うってはっきり言いきれるくらいそれは自分の中で答えが出てる。健兄は。あんなバカ兄貴の代わりなんて一度も思ったことねぇーよ。」
膨れっ面した後、少しずつ色々な考えをまとめるように話し出すと、少しの間を置き、



「ただ翔真は…、あたしがいないとダメじゃん?」


はにかむように呟く未茉は、何年も見てきた健ですら、はっと見違える程の女の表情だった。

「嵐も健兄もあたしがいようがいまいが、バスケもできるし、自分の目標に向かって突き進める奴だろ?あたしもそうだし。」

「…」

「アイツは…翔真だけは、あたしがいなきゃバランスわりぃし、弱ぇー奴なんだよ。だから一緒にいてやりてぇなって、またそれが可愛いーっーか、嬉しいって思える奴なんだよ。」



初めて誰かを愛しいなんて思った。

あたしの一喜一憂を同じ表情で側にいてくれて、いてほしいって言ってくれる。

こんなにどうしょうもなく、一緒にいてあげたいって気持ちにさせるのは、翔真だけだった。