TIPOFF!! #LOVE WINTER





「小学校高学年の頃からかな。少しずつ未茉を颯希さんが鬱陶しく思うようになったのは。」

“なんだよアニキそんなこともできないのかよ。”

「ある時、ユーロステップの練習をしていていつまでたってもできない颯希さんに言った未茉の何気ない一言だった。
それに怒った颯希さんはまだ6才の未茉をボコボコに殴った。」

「!?」
「今まで溜まりに溜まっていたストレスの矛先をなんの罪のない未茉にぶつけたんだ。」

「最悪ですね。」
「…ああ。でもそれを一番応えたのは清二さんかな。自分の期待がプレッシャーになって未茉にいってしまったことに後悔して泣いてたよ。俺も小さかったけど、記憶に残ってる。」

酷く懐かしく苦く痛い過去を思い出しながら匠は少し目を潤ませていた。

「それから火がついたように颯希さんの未茉への酷いいじめと逆恨みが続いた。すぐ殴るし、あ、でも未茉も負けじと殴り返して、むしろアイツの方が強かったりもして。」
あんなに凶暴で男勝りなのは、男兄弟に囲まれていたからじゃなくて、果敢に立ち向かっていってたからだという。

「なるほど・・・」