「なんで好きなのにあんな顔させんだよ!!?なんであんな目させんだよ!!?」
男の不破の方が泣きそうに傷ついた目で訴えてくる。
「あんな目をしたアイツに勝っても俺はこれっぽっちも嬉しくなんかねぇ!!!お前のせいだろ!?なにしたんだよ!?」
「そうやって翔真だって恋なんかに夢中になってバスケ集中できねぇんだから、やめた方がいいんだ!!」
「はぁ!?」
「あたしも翔真のこと好き過ぎてバスケ集中できねぇんだよ!!」
「勝手なことぬかしてんじゃねぇ!!勝手に気を持たせて、勝手に自分の都合で、お前は翔真を振るのか!?」
「!!」
ーーグイッ!!と未茉の顎を持ち上げてカッとなった不破は頭を押さえつけ、唇を無理やり奪った。
「やめっ…」
急に感じた唇の生温い感触に、驚きのあまり何が起きたのか分からず、目を見開いて荷物へと倒れこんだ。
「何すんだこのバカ野郎!!!」
力いっぱい押し返し蹴りを入れると、勢いよく不破も体ごと地面に叩きつけられも、
「傷ついただろ?ざまぁだ!!」
「あぁ?!」
してやったりのどや顔の不破に頭にくる未茉だが…
「お前がやったことと同じだ!!」
あっははははっと仁王立ちで真っ赤な顔して笑う不破に余計に頭にきて、
「なにわけわかんねーこといってんだ!このタコがっ!!!」
「うるせぇっ!!翔真のもんは俺のもん!!アイツの女は俺のもん!!!昔から決まってんだよ!!」
「はぁあ!?ふざけんなよ!!この野郎!!」
未茉が胸ぐらを掴み拳で左頬をぶん殴って反撃に出た。



