TIPOFF!! #LOVE WINTER





「なんやめちゃくちゃ食欲旺盛やないか。心配して損したで。」
部屋に持ってきたおにぎりとスープとゼリーをガツガツと頬張ってる姿を見てもう心配あらへんな。と静香は呆れていた。

「おう!食ったら元気爽快だぜ!」
「でもまだ熱あるで。」
体温計を見ると37.8だった。
「微熱だろ。そんくらい」
「未茉、昨日何があったん?」
「試合で負けてムカついたんだよ。」

「ほんまか?」
「ああ。」

「翔真って寝言でうなされてたで?ほんまは湊となんかあったんちゃう?」

「ああ。ちゃんとしてきた。」
「やっぱりなんかあったんやないか…」

「バスケだけに今は集中する。せっかくのお前の初デートもあたしがダメにしちゃったしな。」
「デート…………ウッ…」
幸せに満ちたその単語に静香にまた悲しみが襲いかかり、涙が溢れる。
「うち…うち…楽しみにしてたんや…あんな風にあそこまで人に愛されてなんて生まれて初めてでな、でな…」
「愛さ・・?」
思い込みすぎなような気がしないでもないが、慰めるように肩をさすりながら未茉も翔真のことを思った。

……

(自分でもひどいことを言っちまったな。
自分の不甲斐なさを理由にして。情けねー。その分、死んでもバスケ頑張らねーと。)