「昨日は颯希が本当にごめん。」
「いや、慣れてるし。気にしてねーよ。」
「慣れてるって…」
その言葉に普通に驚いた。
神崎にとっては、颯希のあんな一面を見たことなかったからだ。
「あんな奴との結婚とかやめた方が身の為だぜ?」
「ええ。だから昨日結婚やめる!って引っ張叩いて婚約解消よ。」
「え・・!?」
冗談で言ったつもりがマジかと驚くとにっこりと微笑んだ。
「私のことはいいから、帰ったらまず左手の治療に専念しなさい。もうすぐにウィンターカップの予選も始まるし、アンダー18女子日本代表の選考に白石の名前があがってるって。」
「アンダーかぁ。」
「休んでる暇も落ち込んでる暇もないわよ。兄貴を見直してやるわよ!!」
「…おう!!」
一瞬驚いたが、明るく前向きな意気込みに未茉は大きな声で返事する。
「せんせ、一睡もしないで看病してくれたのか?」
「いや・・私もうたた寝しようとしたけど、」
「ぐがぁぁぁぁあーー」
「静香のこの強烈ないびきに耐えられず寝れなかったわ・・・・」



