「あー・・・ほっとくか。」

「はい。今日はほっといてやりましょう。勝利のクリスマスだし。」
飛び付きたくてウズウズするコートの明徳メンバーは、翔真のあんな顔を見たら未茉に譲ってやらざるえない。

「俺にもあんな可愛いサンタこねぇかなぁ~」
「もう少し、おしとやかなサンタ希望だな・・・」
あははっと笑いながら見守り、

「ようやくか。よかったな。」
結城と三上はそんな幸せそうな親友達二人を格別な思いで見つめた。


・・・・だが、

「ふざけんなぁぁあ!!」

客席からは怒りで真っ赤な顔をして我慢ならずに震える嵐が抱き合うコートへやってきて、すぐに二人を引き離す。

「俺はぜってぇぇ認めねぇ!!俺が相手だ湊!!!」
「え・・・(それは無理。もう無理。絶対無理。)」

「おわっ、KING桐生乱入だぁ!!」
「噂の!!三角関係だっけ!?」
「面白れぇ!!」
わぁぁあっ…!!と観客達もウィンターカップはバスケとは全く無関係の盛り上がりも見せていた。