「健…!!」
気づくと呼び止めていた。
「この前はごめん…!!いつもワガママ言って困らせてごめんな。」
なのにーー結局いつもこうやって助けてくれんだ健は…
「あたしがもう迷わないように、健わざとあんな嫌な言い方してくれたんだろ!?」
「ちげぇーよ。俺はそんないい奴じゃねぇぜ。」
「ちがくねぇよ!!妹だから分かる…!!いや、大好きだったから分かるぜ!健の気持ちは…!!」
分かっていた。
分かっていたのに…
溢れた涙を拭いながら訴えると、健はゆっくり目を閉じてため息つき、
「早く行けよ。負けてるぜ。」
「えっ!!?」
「お前がいなきゃ勝てねぇんじゃねぇの?アイツは。」
ハッとした未茉は会場へと走り出した。
「…」
一目散に走ってく後ろ姿を見ながら、
「…俺は勝つけどな。お前がいなくても。」
儚げに見上げたクリスマスイブの空から白い粉雪が舞い降りてきた。
「お前をもう一度取り戻すためにな。」
切ない程白い空を睨み、誓った。



