「クリスマスイブかぁ~」
「帰ったらウィンターカップに向けて休む暇なく練習ね。」
次の日の早朝、慣れ親しんだ韓国の町並みを空港へバスで後にする一同達は別れを惜しむかのように窓の外を見てはため息つく中、
「おい!!もっと早く空港に向かえ!!」
「Way!?」
一刻も早く韓国から出たい未茉は、座席から立ち運転手に詰め寄り困惑させている。
「こっ…こら白石!!!いい加減にしなさい!!」
「もっと早く運転するように言ってよ監督!!!」
「無茶苦茶言うな・・。空港に早く着いたところで飛行機なんだから出発時間は変わらないわよ・・・。」
「早く着いたらもう一本早いのに乗れるかもしれねぇじゃん!!」
「始発の飛行機なんだから早いのなんてないし、それに着いたら空港で撮影だって会見だってあるのよ?もう明徳の試合には間に合わないわよ。」
「そんなぁあああ!!そんなの絶対いやだたぁぁあああああああああ!!!!」
「あー・・・うるせぇ!!誰か白石をつまみ出せ!!!」
朝早く機嫌の悪い一同はバスの中で大声で叫ぶ未茉はみんなに怒鳴られるのであった・・・。