TIPOFF!! #LOVE WINTER





「え、翔真ぁ!!?」

そこにはバスケ部のチームジャージ姿で人混みをかきわけながら名前を呼び、こっちへと息を切らしながらやってくる翔真の姿がはっきりと見えた。

「よかった…」
間に合った。と安堵した彼の表情が綻ぶ。

「マジかっ!?」
「ぁあ!?湊じゃんっ!?」
「うそやろ?!!」
「試合どうし…」
今度は我が目を疑いながらパニクる四人を未茉は無視して、


「おー翔真っ!!」

手を振りながら翔真の方へと列を飛び出し向かおうとするも、
「白石ダメ!!間に合わなくなる!!」
神崎に止められると、

「昨日っ、電話出れなくて…ごめん!授業中でスマホ見れなくて…何度もかけ直したんだけど」
全力ダッシュしてきたのか、はぁはぁと息切れをしながらこっちにやってきたが、列の人が邪魔で声は届くものの、よく顔が見えなかった。

「おう!あたしも昨日試合終わって病院でメディカルチェック受けて疲れて爆睡してたからよ!!かけ直せなくてごめん!!」

「ううん!決勝トーナメント進出おめでとう!!」


「おい・・・。まさかあたし達がいる前でアイツわざわざそれを言いに来たとか言うんじゃねぇだろうな・・。」
空気の読めない二人のやり取りに田島はひきつりながらキレている・・・。

「湊!!あんたはこんなとこで何してんの!!今日決勝戦でしょうが!!」
それよりも決勝戦があるのにも関わらずエースがこんな所にいることが大問題だと神崎は取り乱すも、

「はい、見送ったら行きます。」

「見送ったらって・・」
「間に合うのかよ・・」
平然と笑顔で答える翔真が恐ろしすぎて絶句しかない四人・・・。