「翔真がこれから来るから待ってろ。って」
「「はぁあ!?」」
神崎田島一同は、我が耳を疑いながら大声で聞き返す。
「これから来るやてぇ?んなアホな!!」
「そうだよ今日男子決勝だよ!?」
「だよなぁ。じゃ聞き間違えかな?」
寝ぼけてたしなぁ。と、大あくびをしながら前へ進む列へと歩き出す。
「…って!!!」
「?」
遠くの背後から翔真の声が聞こえたような気がして未茉は振り返った。
「気のせいか。」
声が聞こえたような気がして辺りを見渡すも、翔真の姿はない。
「…ちゃん!!待って」
「!!」
騒がしい観光客の異国の言葉が飛び交う中、確かに耳に届いた声にやはりもう一度辺りを探すと、
「未茉!!!」
その時、呼び止めるように振り絞る声で呼ばれた名前の響きが耳に届いた。



