「「ディフェンス!!」」
「「ディフェンス!!」」
大成ベンチからは体育館を揺らす程の怒号の必死な声が飛び交う。
「村越と白石だ!!白石を絶対徹底的にマークしろぉ!!!」
村越はフェイントだ。
14秒、外したくないなら必ず白石で来る。
もちろんそう踏んだ大成は、前線の前原にもしつこいディフェンスを、そして田島とダブルチームで未茉を阻止しにいくも、
「!!」
前原は未茉にパスを送ると思いきや、フリーの矢野が抜けてきてパスを受けとる。
「なに…!?」
そして矢野は高く早いパスで未茉に送る。
「!」
矢野には高さで負け田島は阻止できない。
「白石には打たせないでぇぇえ!!」
大成の監督とベンチの控え選手の怒鳴り声が響く中、未茉は矢野のスクリーンを使い中へと入りこもうとするも、石井と静香まで加わり、未茉の前に三人がゴール前に達憚る。
「白石ボールを戻せ!!」
「みっ…未茉様ぁ!!」
フリーになった二人が外へと一気に広がる明徳だったが、
「「!!?」」
「え…まさか…」
未茉の集中力の勝ちだった。
三人の手の位置を確認し、体を交わしジャンプをずらして横からバンクシュートを打った。
「おっしゃぁあああ!!絶好調ぉおっ!!!」
まだネットにボールが潜り抜けるより早く手応えを感じ、一人雄叫びをあげながら未茉が両手をあげながらガッツポーズして着地するが、
みんなの視線はまだボールがリングに吸い込まれてく様をまるでスローモーションのように瞬きもせずに見つめていた。
ザパッーー…
ボールがネットを潜り抜けた瞬間、
残り12秒、
明徳65対64大成
一瞬の沈黙の中、得点が変わった。



