だが、明徳は未茉だけじゃなくここから二年の矢野と前原コンビが怒濤のオフェンスを魅せる。
「わぉっ!!スリー!!」
裏をかいた矢野のスリーが見事に決まると、
「矢野さん、打ち方変えたのか?フォーム綺麗になったぜ!」
久々に見た未茉がナイシュー!と肩を叩きながら言うと、
「別に。」
照れながらもどこか嬉しそうだ。
そして前原の緩急のつけたドリブルも冴え渡っていた。
「あの明徳のガードってアシストはうまかったけど、あんなにキレがあるドライブプレーなんかしてたっけ…?」
観客も唸る程、想定外だったのは、未茉のプレーだけではなかった。
「実は村越が通ってる白石んちのクラブリーグに前原と矢野と二年が数人夜の部に通い始めたのよ。」
「えっ!?そうなの?!」
合宿に行ってた間にそんなことがあったなんてと一度ベンチに下がった未茉は驚いてると、
「ちょうどお父様の清二さんも顔だしてくれてた時で、個人のプレーに合わせたプログラムを作ってくれたみたい。」
「え!?全然知らなかったし、聞いてなかった!!」
「未茉を驚かしてやってってお父様が言ってたみたいよ。」
「通りでか!」
驚いたのは、個々の長所が格段に伸びていて、何よりもシュートの決定率が驚くほどにそれぞれ上がっていた。



