TIPOFF!! #LOVE WINTER




「白石、久しぶり。翔真は譲ってもこの切符は譲らないわよ。」
髪をばっさりとショートに切ってすっかりスポーツマンらしくなったユリがそう断言する。

「あ?お前のその翔真病はまだ治らねーんだな。」
「むっ…まだ付き合えてないってことは、私への未練がやっぱりあったりして?」
「あるわけねぇーな。これっぽっちもな。」

「くぅう…っ」
年下のくせにいちいち腹立たしい未茉にユリは火花を散らして睨み、試合開始となった。


「相手が神崎監督っていうのがまた運が悪いな・・。うちのエースの白石を知り尽くしてるからな……。」
試合開始前、思わず本音を漏らしどことなく弱気な野村監督だ。

「大丈夫だ。夏に勝った相手だし、いつも通り行くぜ!!」
こんな時もひとつも怯まずむしろ未茉は楽しむかのように余裕の笑みを浮かべると、

「私達も足を引っ張らないようにしなきゃね!」
受験勉強ばかりで体が完全に鈍っている三年も顔を見合せて入念にアップして頷く。

「が…が頑張ってください未茉様…!!これは北様と一年で作ったみんなお揃いのチームカラーの髪ゴムです…」
「おお!!サンキュー!!ウィンターカップバージョンだな!?」
村越から受けとると、みんなの髪ゴムが同じ紺と黄色で統一されてるのを見て、未茉も髪をほどき結び直した。

「よし!気合い入ったぜ!!」