そして次の日はーー女子のウィンターカップ予選だ。


「男子も勝ち抜いたし、女子もまず一勝!!」

女子の会場では鈴木キャプテンが声をかけると、みんなで円陣になる。
「絶対に勝つぞ!!」
「「おおっ!!」」
張り裂けんばかりの声で気合いの入った返事をする。

女子は夏のインターハイの結果を踏まえた勝ち抜きトーナメント方式で約8校と戦うが、明徳は東京ベスト2ということもありシード校で、事実上二回勝てば東京代表のたったひとつの切符を手にすることはできるが…、

強豪同士で初戦を勝ち抜いてきた桜蘭学園と戦うことなり、それは容易ではない。


「ユリと神崎監督コンビか…!まとめてぶっ潰してやるしかないな。」
自分の手の内を知られ切ってるメンツに嫌な顔をしながら相手ベンチを見ると、神崎監督が未茉の元へやって来て、

「なんだ。白石、追試合格したのね。落ちること祈ってたんだけどなぁ。」
ふんっと心にもないことを言い苛めるので、

「いいのかよ。そんなこと言ってよぉ。アンダー18ボロ負けするぜ?」
「・・白石・・・。てめぇは敬語を使えっつたろ!?ドリルやってんのかぁ!?」
「いってぇぇえええ!!」
必殺・頭グリグリ攻撃と、竹刀でお尻ぺんぺん攻撃をくらい、
「審判ー!!この監督テクニカルだぁぁあ」
と訴えて泣きつく・・。