「理科…80点…数学…70点…っ!?」


「うあぁーーいっ!!!」

返された追試の答案を見ると、赤点どころか、見事に平均点すら上回る点数に、未茉は大きくガッツポーズして高く飛び上がる。

「嘘だろ・・・どんな勉強したんだ・・。」

新米はもちろん何度も目を疑って答案用紙を確認するも、
「ちっちっ!失敬だな!お前の教え子はやりゃぁできるんだぜ!!!」
「いやいや…お前がやって出来るのは、バスケだけだとこの一年近くで俺は学んで来ている。」

「とにかく!!今日からクラスも部活も復帰だよな!?」
「お、おう…そうだが」
「いよっしやぁぁぁぁああああっ!!」
特別教室を一目散に駆け出して未茉は教室へと向かうと、

「おっはよぉぉおおお!!!おい!!翔真ぁ!!結城三上ぃぃっ!!」
ガラッ!!と勢いよく教室の扉を開けると、
「あ、白石さんだぁ!!」
「おはよー!!ってももう三限目だけど!!」
「追試終わったぁー?!クラスで見るの超ー久々すぎだからぁ!!」
一斉にクラスメイト達に寄られるが、


「おう!久々みんな…ってあれ?」

BIG3のテーブルは誰もいなくて、カバンすら置いてない。