「どぅぁあめぇだぁぁああ!!!全然わかんねぇ!!!」
家で教科書を広げては、全く分からない数字と単語に未茉は一人頭をかきながら絶叫する。
ワンワンワンッ!!!
未茉の大声に寝ていたチビダンク達も吠えだし、机で泣き崩れる涙をペロペロと舐めだす。
「慰めてくれんのか…さんきゅー。もうここは、キタローのお魚ビスケットの力を信じて寝るしかねぇ・・・!!」
ウッウッと泣きべそをかき、開き直りキタローが作ったお魚ビスケットをみんなで食べ出すと、
コンコン…と、どこからともなく音がして辺りを見渡す。
「なんだ?」
窓の外の方から聞こえてとカーテンを開けると、
「しっ…!!!?」
そこには塀を飛び越え木を伝って二階の未茉の部屋のベランダまでよじ登ってきた翔真の姿に目を疑った。
「おまっえ…」
「開けて!早く!」
コンコン!と窓ガラスを叩きながら催促されて開けると、
「見つかったら、やばいから入れて。」
靴を脱ぎ、部屋に入ると
「おまっ…何しに来たんだよ。」
未茉は冷たく睨むと、
「未茉ちゃんの着替えを覗きに来た。」
「はぁ?!」
「ノーブラじゃないんだね。」
じーっと胸を見つめると、
「殺すぞお前・・・」
色っぽい格好でもしてればいいのに…と小さな期待はあったが、案の定ジャージ姿の色気のかけらもやはりない格好に面白くない顔をする翔真。



