だがしかし、バスケ三昧から一転し、帰国後の未茉には厳しすぎる現実が待ち受けていた。

「えぇぇぇえっ!!なんであたし教室行けないのぉ!!?」

「ふ・ふ・ふっ。君が日本代表で頑張ってる間に我が明徳学園も中間テストがあったんだよ。そこで今日から三日間、中間テストをこの特別室にて行う!!」


「ぃやだぁあああああああああっ!!」

泣きながら特別室を脱走しようとする未茉の服を新米は勢いよく引っ張り、
「だめだぁあ!!特別に中間テスト振り替え行ってるんだ!!これ受けなかったら0点だぞ!!?」
「う・・・。だったら教室でやる!!」
「アホか!!テスト期間中は他の生徒との接触は一切認めない!!!」

「やだぁぁあああああああ!!やっとクラスのみんなに会えると思ってウキウキで学校来たのにぃぃぃぃい!!!」
ぅああああーーんと大泣きする未茉に、
「お父さんの清二さんから連絡があってな。学業優先だから、テストの結果次第では次のアンダー18の参加はさせなくていいとのことだぞ!」

「そっ・・・そんなぁぁあああ…」
がくんっ…と机に頭を叩きつけ倒れ込むと、
「我が校的にも私的にもそれは避けたい所だ!とにかく頑張るぞ!!」

「うぁぁあーん…」
白旗をあげ降参すると、未茉はテストを受け始めようとするが、
「あ!!新米!!そういや昨日男バスどうだった!?東並戦!!」

「ああ、もちろんこの私の指導のおかげで余裕勝ちだ!!」
「誰の指導だって・・?!でもそっか!!よかったぁぁあ!!」
それを聞きホッとすると、
「よっしゃあ!!!あたしもテストがんばるぞぉぉおお!!!」
と、気合い入れて取りかかるも、

「全然・・・わかんねぇや・・」

問題用紙を見てもちんぷんかんぷんであった・・・。