「白石がガードか。見物だね。」
ベンチの田島がそう呟き、頷く芽依はボディションを取られたにも関わらず落ち着きを放って目を見張る。
ピーーッ!!
試合開始のブザーが鳴り響くと、ジャンプボールはカタールボールから始まるも、日本の固い守りにすぐにターンオーバーとなり、未茉はボールをもらうと速攻走り出す。
「はや…本当に怪我明け?あのスピードにのるドリブル…」
「なんの躊躇もなく大舞台でも愛知のスピードバスケにフィットしてるな。」
白石の奴…と嫉妬と驚きを隠せない田島と石井。
ーーシュッ!
まるでずっとコンビを組んでいたかのように息の合うエマと未茉の身軽なリターンパスで中へ切り込んでいき、シュートを重ねる。
(うまいわ…エマちゃんを生かすのが。初コンビネーションとはとても思えない…!!)
それを同じコートで見て感じてたジャイコも未茉のバスケットIQの高さに驚く。
「アイツのすげぇとこは戦った相手の癖やリズムをいとも簡単に見切って今度は味方として攻撃にいかすとこだよな…」
真似できないその抜群の能力に田島は脱帽するも、
「悔しいけど、ガードの才能も抜群ですね。」
中学時代散々やられていた芽依は唇を噛み締めながら睨む。
(エマやエリーのように高いオフェンス能力でまずは自分で行くのではなく、パスを回す新たなゲームメイクを生み出してる…これをこのわずかな合宿中にやるとは…。)



