TIPOFF!! #LOVE WINTER





「アイツのこと好きならもっと自分からどんどん押してかねぇとダメだぜ。」
「…どんな風に?」
「好き好き言わねぇと気づかねぇじゃん?鈍いから。」
「…」
「でもエマくれぇ芯がしっかりしてる女の方がアイツはいいな。なんか弱ぇとこあるし。」
バスケボールを人差し指で回しながら未茉は言うと、エマは意外な顔で見返す。

「…好きになったことないの?嵐のこと」
「大好きだぜ!幼なじみとしてな!」
「…」
「今は男としてすげー大好きな奴いんだ!!」
柔らかい満面の笑みを浮かべて笑うと、不意打ちをくらったのか、エマは驚いていた。

「今ちょっと、いやっ!かなりそいつのことムカついてるけど、あたしそいつのことすげー好きだってこうして離れてると分かるな。」
「…!」
「でも恋人って好きだとかいい合うだけの関係よりも、互いにバスケでも切磋琢磨できるような関係になりてぇんだ。だから翔真にも強ぇ奴になってほしくてさ。」

「…」
「これって自己満の押し付けだと思うか?」

「…思わないわ。」

その時、初めて少しだけエマの目が笑ったように見えた。
「だよな!」
理解が貰えて嬉しそうに微笑むと、エマは立ち去っていった。