ーーパシッ!!
焼き肉を食べ終えてすぐに未茉は体育館に直行し練習を始めた。
「あんだけ食べてすぐよく動けんな・・。」
一人だけ真っ先に練習する未茉に神崎も付き合わされ苦笑いを浮かべるが、
(一つだけ似てるのは、この誰よりもストイックなとこかな。)
嫌いじゃないその真っ直ぐなひたむきさに微笑む。
「白石戻ってきたか?」
体育館の音に原監督が気づき、やって来ると
「よし、じゃディフェンス練習だ。」
「おう!」
「おうじゃなくてな、はい、な・・」
「お、はい!」
未茉を名古屋第一に欲しかった原監督は今回一番力を入れて徹底的にしごいている。
嬉しかったのだと思う。
高校バスケを率いて二十年…、原監督の直々の誘いを断ったのは、未茉だけだ。
日本代表を何人も育てあげてきた敏腕監督の指示通り、面白いくらい吸収してく未茉の姿は、神崎が見ていても心が踊るくらいだった。



