プチ・・と雑な切り方をする未茉に、

「うわ、お前最低…」
しっかり見ていた田島が絶句すると、
「あ?顔見たら普通に会いたくなんだろ!!っーか、イライラしたらまた食欲出てきた!!おばちゃんおかわりぃー!!」

「なんだ・・。お前にもそんな一面もあんだ?」
なんだかんだ興味がある石井が少しまともな部分を見て驚いたように聞く。
「誰だってあんだろ?!好きな男の顔見てキスしてぇなとか抱きつきてぇなとかねぇの?」

「・・露骨だけど、そこまではっきり口にすると気持ちいいな。」
「もう付き合わねぇって決めたし、アイツのこと忘れるにはちょうどいい遠征だよ!!」

「「え・・・」」
意外な一大決心に一同は目を丸くする。
「so cool!!」
エリーも驚く。

「ふーん。ドライね。颯希君は女の子には優しいのに、同じ兄妹でも似てないのね。」
「ぁあ!?あんなクソと一緒にすんな!!」
「クソっておい・・・お勘定てめぇが払うのか?この野郎・・」
我慢の限界が達した神崎がウリウリ…と未茉のこめかみを両拳で攻撃してくる。

「うぇーん!!いたぁぁあい!!!ごめんなさぁぁあい…!」