「わぁぁあいっ!!焼き肉ぅー!!」
神崎の説得により原監督のオッケーが出たので数時間の気分転換が許され、結局アシスタントコーチ達付き添いの元、グループに分かれて移動することになった。

~焼き肉組~

「あたしカルビ五人前にタン3人前にビビンバにご飯にキムチにカルビスープに冷麺っ!!!あとコーラ3杯!!」
注文に来たおばさんに未茉が大きな声でオーダーすると、
ゴンッ・・・と神崎はテーブルに頭をぶつける。

「あっはははっ!!ミートゥ!!」
wonderful!!とその豪快さに手を叩きながらエリーも注文する。
「ちょっと・・あんたら、韓国はおかずも出てくんだから、そんなに頼んだから…」
と、止めに入る結局焼肉派の田島だが、

「えっ!?おかずも来んの!?じゃおばちゃんご飯二杯にして!!」

「「・・・・。」」
「ははははっ!!」一人だけ笑うエリー。

♪♪♪♪…
「ん?あっ!!キタローだ!!はい!!もしもーし!!」
焼肉を頬張る未茉のスマホが鳴ると、箸片手に出る。
『もしもし白石か?』
「おう!!!キタローか!!?元気か?!」

その電話のやりとりを聞きながら、田島は
「誰?キタローって」石井に聞く。
「白石を崇拝するあのオカルトマネージャーですよ・・」

『顔を見せてくれ。オーラを見たい。』
「あ、テレビ電話か。オッケーオッケー!!神崎さんちょっと電話もってて!!」
「なんで私が・・」

「はぁーい!!キタロー!!あたしは今韓国について焼肉食べてるよ!!いぇーーいっ!!」
ピースしながら肉を食べてる自分とみんなを映すと、
『白石…元気そうでよかった…!!とてもいいオーラをしている。』
二週間ぶりの未茉の笑顔と豪快な食べっぷりにその目には涙さえ溢れるキタローは何やら崇め始めた。
「「怖っ・・!!」」
田島達はそれを見て震える。