『それでは、噂になってる桐生君とは、何かお話されたりとかしませんでしたか?』
「嵐と?全然。」
『お付き合いされてるという報道でしたが、その辺り…』
「はぁ?だから付き合ってねっ……」
ふがっ!!と隣の田島に勢いよく口を塞がれて
「桐生君とは本人から本当にいいお友達だと聞いています。それ以外の質問をお願いします。」
(ナイスフォロー・・・田島っ!神!!)
絶妙なナイスフォローに神崎も原も震えながらホッと胸を撫で下ろす。
『今回の目標とか、桐生君と話されたりとかしませんでした?』
どうしても裏をとりたいのか、この証言をとる為に集まった記者も多くいるようでしつこく質問してくると、
「先程、目標の方は申した通り世界大会出場です。選手のコンディション維持の為、これにて質疑応答は終わりにしますが、宜しいでしょうか?」
嫌な方向へと延びないように原監督が終わらせようとする。
「あたしの目標は、国体でやられっぱなしだったので、個人的にはエマより点を取るのが目標だな。」
あえてエマの方を向いて挑発的な笑みで未茉はそう言うと、
「ぶっ!!あーはははっっ!未茉、ほな桐生嵐をかけての熱い戦いやと思われてしまうがな!!」
思わず静香は我慢できず、ついいつもの悠長に本音で話してしまう・・・
「「しっ…静香!?」」
ぎょっ!とした顔で田島達は振り返り、
「いらんこというなぁ・・・マジで」
恐れていた事態に冷や汗が止まらない神崎は、がくっ・・・と頭を抱え青ざめる。



