次の日、都内某所にあるオリンピック競技センターの合宿所へと向かうと、

「おわっ!!エマっ!!あっ!!エリーも!!」

すでに昨日から合宿所入りしていたエマ達が体育館にいた。
音楽を聞きながら軽く頷く相変わらず無表情なエマだ。

「Hi!ミマ!!」
エリーが未茉を見つけて抱きつくと、
「おぉっエリー!!」
再会を喜んでる所へ、

「私達もいることをお忘れなくってよ!!」
そこには日の丸カラーのリボンをしたジャイコもいて、
「うおおっジャイコ!!お前も選ばれてたか!?」
「んまぁっ!!相変わらず失礼ね!!こっちの台詞よっ!!」

アンダー18日本代表は、その名の通り18才以下のメンバーで世界で戦う為に全国の各都道府県内ベスト5常連の選りすぐりのスター選手が20名ほどピックアップされる。

名古屋第一女子のスタメン選手らと、東京からは、
「またあんたと同じチームかよ。」
嫌な顔で荷物を置く田島に、
「騒ぎ起こさないでよ。」
呆れ顔で見る石井に、
「一年がこんなに選ばれたのは今回初らしいで!!」 
静香と、未茉だ。


「うっわーメンツ濃いなぁ・・・」

千葉からは菅原芽以を始め二人、後は全国各地から十名程、名高るメンバーが集められ、

「はぁいっ!!じゃユニフォーム配るよ!!」
手を叩きながら配る神崎はアシスタントコーチとしてやってきた。他にも国体で指揮をとった監督がアシスタントコーチとして数名選ばれている。

「おし、じゃ14時から記者会見だから準備しろ~!!」
そしてヘッドコーチとして選ばれたのは、名古屋第一の監督の原だった。

「白石、怪我間に合って本当によかったよ。」
未茉を見つけると、まず一番に嬉しそうに声をかけた。
「おお!!もちろん間に合わせるつもりだったぜ!!」
ニッと笑顔で頷くも、

「・・・・君は少しメディアトレーニングしないとダメだな・・・。」
口の聞き方に何より一番問題ありそうだと察した・・・。