「もーっ!!いいから早くしろよ!!こっちはサンドバッグになる集中力高めてんだらよっ!!」
武士の格好も疲れてきた未茉は結城に怒鳴るが、
「なんで断ったんだよ。金欲しいってただろ…」

「あ?うるせぇーな。嵐とのCMなんか出たら、翔真がまたふて腐れるだろ!?もうアイツにそんな顔させたくねぇしよ。」
「…」
「早くしろよ!!ジャリで足いてぇんだよ!!」


「…だったら、この三分は翔真に渡す。」


「はっ・・!?」

「お前の顔なんか殴ったってなんの面白くもねぇーし、だったら翔真にこの三分でお前のこと好き勝手やらせた方がアイツのためになりそうだしな。」
上着を羽織り、結城はだるそうに話を終わらせた。

「なんだそれぇ・・!?」
せっかくの覚悟を決めた未茉も思わず立ち上がるが、
「いいか!?ちゃんと翔真にこの三分で成敗されろ!!じゃないと全身サンドバッグ決定だからなマジで!!」
怒鳴り散らしながら立ち去る結城に、

「おい、本当によかったのか?なんでもできたのに…」
ひそっとキタローが悪魔を囁くも、
「うっせぇ!!お前は誰の味方だ!?」
「言うまでもなく、白石だ。いい機会だからお前の本性を確認するチャンスだなと…」
「なっ…何言ってんだよ」
「分かりやすい奴だ…」←にやり。
「ちっ…ちげぇ!!」
「怒鳴れば怒鳴るほどオーラが乱れてるぞ。」
「ちげぇってんだろーがぁあ!!!」