「セッ・・・・・!!!?」

女の子があまりにもストレートに吐く名称に那奈はゴホッと真っ赤な顔で噎せてしまう。

「那奈は三上とセックスするの?」
「わっ………!!?あっあの…え」
平然となんの躊躇いもなく聞かれて完全にパニックになるが、……こくりと頷く。

「えぇ!?あんだ?!すげぇ!?」
「いえっいえいえ…!!全然凄くはないです」
熱くなって汗をかく那奈に、
「どんな感じなの!?やっぱり血が出るほど痛い?!」
「いや…私もまだほんの数えるくらいしかなのであまり分からないですけど…最初はそうですね…はい、痛くて…」

「うぇえー超やだなぁ~…歯医者とどっちが痛い!?」
「えっ・・歯医者ですか!?」
「うん。歯医者超ーいてぇじゃん。」 
「歯医者よりも麻酔がきかない分、最初だけは痛いかもしれませんね…」

「うわぁぁあ…もう嫌だぁぁ…」
未経験な痛みの噂に泣き叫ぶ未茉に、
「そっ、そんなに痛くないかもしれませんよ…個人差ありますし」
「そうなの!?」
「はっはい…」

「でもきっとしたら、翔真の不安なくなるよな…」
恐怖で涙ぐむ未茉の真剣な言い方に、
「あ…いえ、湊君の不安はそういうんじゃないと思いますよ。」
「へっ!?」
「そもそも、そういうのは付き合ってからですし、今すぐっていうわけでもないと思います。」
「え、でもこの間だって、アイツすげぇあたしにスケベなことしてきたんだぜ?ここらへんを舐めてきて」

「そっそっ…そうですかっ、具体的にはお話されなくても大丈夫ですよ!それに湊君の性格上付き合うまでしなさそうですけど…」

「そうかなぁ??」