「三上の彼女ぉお!!?」

「あっ、はっはい…はじめまして。私、山中那奈と申します。」
「おう!あたし白石未茉宜しく!!」

未茉は嬉しそうに握手すると、彼女も緊張しながらも微笑んでくれる。


「えっ、中学ん時から付き合ってんの!?」

「はい、京介君(三上)達とは同じ世田中学で…、よく白石さんのお話は彼から聞いてます。」
「そうなの!?照れんな!」
「めちゃくちゃ可愛くてあの湊君がめちゃくちゃ大好きって言うから本当に大事な方なんだなって…」
「なっんだよぉ!!めっちゃくちゃ照れんじゃん!!」
ばちんっ!!と初対面でもあるにも関わらず那奈の背中を叩く未茉・・。

「白石さんが湊君を選んでくれてよかったです。影ながらずっと応援していたので。」
「おう!!サンキュー那奈!!」
「最近、ずっと不安な顔してるって京介君からも聞いてたから、ちょっと気になってて…。」

「友達思いですげー優しいよな。三上って。」
「はい。」
そんな素直な返しに那奈も嬉しそうに頷いた。

「京介君は大学は進みたい進路があるからせめて高校はBIG3でバスケしたい。って明徳に決めちゃうくらい湊君の人柄も大好きなんだなって、思うと私も彼の大事なもの応援したくなりました。」

「那奈も、三上に負けねぇくらいすげー優しいんだな。」
「いえいえ…!!私なんか全然…」

「不安にさせてんの、分かってる。」
「…」
「誰とも付き合ったことねぇし、翔真がはじめてになるだろうから、うまく対応できなくて困っちゃって」
「対応?」
「セックスとか。」