「…よぉ結城。」
「…おう。」
ボールが側へ転がると駿は、結城に挨拶してきた。
「あんだよその怪我。」
頬の湿布を見ながら聞くと、
「白石に殴られたんだよ。」
「ふーん。殴られるようなことをしたってわけか。」
「…さぁね。」
あえて挑発的に首を傾げた。
「お手並み拝見させてもらうよ。人の女に手を出す余裕がある程、さぞかし成長してるんだろうからな。」
「なんだと?」
「おい。やめろ。」
二人の空気に気づいた健が止めに入ると、翔真も結城の肩を引っ張り止めに入る。
「一年のくせに生意気に試合前に女のことで睨みあってんじゃねーよ。」
遊びじゃねーんだ。と健が睨むと、駿は大人しく王子のアップ側へと連れてかれるが、
「…まぁ、二階堂の気持ち分からなくもないけどな。なぁ?湊。」
「!」
意味深に健に微笑まれ去ってく。
「…平気?」
翔真は結城に聞くと、
「ああ…」
ふいっと話しかけられないオーラを放ち去ってく。
「今日は宜しく。」
続いて星河匠が明徳エリアにやってきて、橘に挨拶すると、翔真が気付き軽く会釈した。
「健さんはウィンターカップには間に合うんですか?」
本人にはなんとなく聞きづらいことを、尋ねると、
「間に合わせるに決まってる!!」
いきなり横やりしてきて断言するのは、成瀬だ。
「お前と戦う為に必死にリハビリしてるんだ。」
「…!」
重みある一言に翔真は頷くと、
「それより…こほん。」と咳払いをして、
「白石未茉さんは…今日は応援にいらっしゃいますか?」
ドキドキと顔を赤くし照れながら尋ねてくるので、
「来ませんよ。今日は女子は外練で直帰です。」
にっこりと微笑みながら塩を巻くと、
「そっそんなぁぁ・・・・」
ガクッ…と肩を落としながら立ち去る姿を見て、翔真は舌を出してる。



