「もしかしたら俺の応援かもな?」
そこへ意地悪な笑みと共に登場したのは、王子学院の絶対的エースの星河健だった。
「健さん…!」
「おう。今日は宜しく。」
振り向く翔真の顔を鼻で笑いながら頷くと、
「「健さぁぁあんっ!!」」
健の登場にギャラリーの女子達の一番の歓声が飛び交い、
パシャッパシャ!!
注目の両エースの会話には一斉に記者達のカメラと、
「「きゃぁあー♡♡」」
女の子達のスマホがこぞって向けられる。
「俺らの応援っていうより、スター兄弟を見たいだけじゃないか・・・?」
「まだ見学ですか?」
そんな歓声もお構い無しに、まだ取れない手の包帯に翔真は目がいく。
「おー。でも俺がいなくても勝てると思うぜ?」
ニヤっとしながら結城を見て、
「うちの二階堂がやけに張り切ってるからな。」
「…!」
二メートルの体格をいかしたダンクを練習から二階堂も決めて、結城を見て睨みを飛ばし合う。
中学からの因縁の対決であり、今日はもうひとつ。
何か理由がありそうだった。
「じゃあな。」
余裕の笑みを浮かべて退散する健に、
「なんだ…出ないのか」
拍子抜けする翔真に、
「いなくて負けたとか、カッコつかないぜ翔真。」
明らかにモチベーションが下がってる翔真に三上は釘を刺しておく。
「…分かってる。」
気持ちのスイッチを入れ直してると、
「「宜しくお願いしまーすっ!!」」
新たに体育館の入り口から大声が響き出すと、
「大成到着だな。」
その言葉にギクッ・・とする。
「ひっ久しぶりだなぁ。翔真ぁ!!!」
体育館に一際その嬉しそうな声は響き渡る。
「うっ・・・。」
だが翔真の一番苦手とするその声の主に後ろを振り向けずにいるも、ガシッ!!と肩に手を回され、
「今日もたっぷりと可愛がっ…おっとと、苛めてやるからなっ!!!覚悟しとけっ!!」
マイクの愛情たっぷりの包容に早くも集中力が途切れるのであった・・・。



