「んっ…っ!!」

いつもよりずっと激しく絡めてくる角度を変えても、変えても、押し迫るような濃厚なキスに呼吸のタイミングが掴めなくて、思わず翔真の肩を掴んでしまった。

体を密着させるとシャツを捲り、中に冷たく骨格のごっつっとした彼の大きな手が侵入してきた。
「!?」
ゆっくりと上へ…胸へと移動してるようで、ハッと目を覚ます。

「待て!!」
唇を離し、ありったけの力で翔真の手を抜こうと腕を引っ張って抵抗するも、
「なんでこういうときのお前の力って凄…」
言いかけた言葉をまたキスで塞がれ、

「!!」
捲りあげられた素肌の胸が露になる。
すると翔真の大きな手にとらえられてしまい、
「やっ…!」
体をねじらせ抵抗すると今度は耳にキスしてきてを舌を入れられる。
「っ…」
くすぐったさから避けるも、首筋を沿うように舌先で滑らせ、聞きなれない恥ずかしいリップの音を響かせる。

左胸全体を翔真の手が包むように覆われていて、少し指先が動くだけで、
ピクッ…と体は反応してしまう。
「ん…」
くすぐったさと妙な恥ずかしさが駆け巡ると、自分の体がどんどん熱ぽくなっていくのが分かった。

「翔…っ真」
途切れた吐息混じりで名前を呼ばれ、潤んだ目で見上げられると、今日は化粧してるからか…より誘われ、理性と本能が揺さぶられる。

必死にしがみつかれた背中がまた更に反則的に可愛く思い、気づくと軽く優しくーー胸を揉み回した。
「…っ」
怖がる目で見てくる未茉に優しくキスで返すと、次第に力の入っていた腕の力も緩んでいき、


「翔真…」
「…ん?」
「好きにしていいよ。」

「え」
今、この状態で何言ってるのかと驚いた。