「よぉっしっ!!次は障害物競争か!!よっゆーだな!!」
再び腕捲りをして見上げると、
「くぅ……紫二位で負けてんのか!!ここはなんとしてでも一位を取らねぇとな!!」
「おう!見ろ白石!!」
「おお!結城お前一位か!?すげぇじゃん!!」
やるぅ!!と叩き合う姿に
(なんだ・・もうすっかり仲良しだな・・・。)
一時的に忘れてるだけなんだろうが、単純な二人を見て苦笑いを浮かべる三上が、
「あ、なんだ白石と同じレースじゃん。翔真。」
そう気づくと、
「うん…」
「??」
列になりながら並んでるも、心ここにあらずといった表情を浮かべて棒立ちしている。
「おいっ!翔真、白石に遠慮して負けてくれていいからなっ!!」
結城は翔真の肩を抱きながら囁くと、
「翔真!白石に遠慮して負けたら今日練習お前だけ走らせるからな!!」
こう言っておけば本気になるだろうと見込んだ白組の橘がメガホンで忠告するも、
「おい、どうした翔真・・生きてるか?」
ぼんやりする彼を心配する・・
『おおっ…!!最終レースは見物ですね!!我校ベストカップルBIGLOVEのお二人が同レースですねぇ!!勝つのはどっちだ!?』
「「あはははっ!」」
実況放送の人が生徒達の笑いを誘うと、
「あんだよ!!さっきからチロチロ見やがって」
さっきの恨みからか機嫌の悪い未茉は翔真を睨むと、
「いや…」
思わず胸元ばかり見ていたことを隠すように視線をそらした。



