『一位二位半周差近くあったその差がぐんぐんと迫ってきています!!!あとトップまで30メートルでしょうか…ついに残り一周です!!』
「「湊がんばれぇぇ!!!」」
「「石原バスケ部なんかにお前が負けんなぁぁあ!!!」」
両者熱い応援が飛び交い、
「ラストは一周半だから長い方が湊にとっては有利だ!!」
「短距離得意だし、体格的にも一歩がでかい分、有利なはずだけど、さすが陸上部アンカー早すぎるな…」
結城と三上がもどかしい気持ちで祈りながら見つめてるが、
(くそっ…こいつ本当にバスケ部かよ…はえ…)
思わず本気で走り出す陸上部アンカーの石原は背後からどんどん近づいてくる気配に焦りだす。
(沖縄。水着…)
ただそのワードだけが脳内行き来する翔真だが、そのワードだけでも彼を熱くさせるのは充分すぎる程であって、
『あぁ…!?なんということでしょうかぁぁあ!?残り半周!!!いよいよ一位陸上部、二位バスケ部のその差は10メートルにも満たない距離になりましたぁぁあ!!』
「よしっ!!翔真!!!そのままぶっちぎれぇぇ!!!」
その光景を信じていたかのように未茉は立ち上がり、大声をあげた。
負けるわけにはいかないーー彼女がそう言えば。
どこにそんな力が残っていたのか、それとも湧いてくるのかは、自分でも分からないが、俺が本気というか…ムキになれるのは彼女の声援しかない。
「なにぃ…!?」
思わず陸上部石原も横目で見て震える程、翔真はもうすぐ真後ろに追い付く。
『ゴール残りわずか10メートルです!!!ついにバスケ部が陸上部を仕留めましたぁぁあ!!湊君なんという早さでしょぉぉか!?』
「「うわぁぁぁあ!!!」」
横一線の二人の走りに部活関係なくみんな声をあげて応援する。



