「はえー…!!すげー詰めたぜ!!アイツ!!」
100メートルはあったその距離を50メートル近くは詰めた根性に結城達はよしっ!!とガッツポーズをするが、
『おっとなんとか逃げ切った陸上部はアンカーにバトンタッチしましたぁぁ!!東京都大会4短距離2位の石原君!!めっちゃくちゃ早いです!!!』
「未茉ちゃん!!大丈夫そのまま」
バトンタッチの場所に立って手を伸ばす翔真に未茉はまたハイスピードで手渡す。
ーーバシッ!!
実力以上の力を出しきり、スピードで止まりきれずコース外へ転がるように止まると、
「白石…っ!!」
前原達が駆け寄るも、
「っ…翔真っ!!!一位だ!!絶対に一位になれぇ!!!!」
ゼェハァと、乱れる呼吸を堪えながら大きな声で翔真に叫びながら倒れる。
遥か背後から聞こえるその声に答えるように翔真は長い足で強く大きな一歩で地面を蹴りあげる。
「はえー!!湊っ!!」
「アイツあんなに早く走れんのかよ…」
みんなが驚くほどの早さに、
「まぁ、白石があんなに必死に湊に繋げたら本気出さないわけにはいかねぇよな。」
橘は、さすがだな。とため息まじりに微笑む。
「アイツの本気がいつも自分の為じゃなくて白石の為っーのか、頭痛いけどな・・・。」
部員達がそう苦笑いで答える。



