TIPOFF!! #LOVE WINTER




「おしっ!行ってこい!!村越ぃ!」

力任せに背中に渇を入れ叩くと、
…ごくり……と思わず唾を飲み込み、緊張と恐怖の絶頂期を味わいながらスタートラインへと橘からバトンを貰いにヨタヨタと歩き出す。

「おいおい・・・。大丈夫か・・」
その姿を遠巻きにゴールした三上と前原達が村越の極度の緊張で強ばる顔に息を飲む・・。

『わが校始まって以来、陸上部は一度たりとも他の部に優勝旗を渡したことはありませんっ!!伝統は今年も守れるか?!バスケ部が今、一着で第五走者にバトンを渡そうとしております!!』

「今年でその伝統を終わらせてやるぜ!!いけぇっっ!村越ぃ!!」
未茉は声を振り絞りキタローと応援し、
「「白石さぁーん!村越さーん頑張るんだよー!!」」
一年の女バスの相沢達の応援の声が届くと、
「…うっ…」
(怯えてられない…)と強く頷き、物凄い早さで向かってくる橘からのバトンを

「村越頼んだぜ!!」
少し助走は乱れたものの、受け取った。


「ちっ…!!」

陸上部のバトンの受け取りの早さからすぐ目の前に米田は村越の背中を捕らえた。

『これは…もうバスケ部と陸上部の横並び状態で大差がありません!!サッカー部もバレー部もぐんぐん突き放していきます!!』

「早いじゃん、村越!!」
「ほんと。つい最近までひきこもりとは思えない。」
矢野と前原も見守りながら競っている二人を関心している。